2007年センター英語へのコメント



総評:随分と形式が変わった。難問ということはないがやや平均点は下がるのではないだろうか。

第1問 :大幅に変更

なんとアクセント問題や文強勢問題がなくならないばかりか、発音識別問題までもが復活。「難聴者など完全に無視します」という宣言と考えてよかろう。作成部会のメンバーは、やはりプライドだけが高いアホはエリート(まがいの)集団に過ぎないのだろうか??A問1と問2は健常者でも発音識別に慣れていない者には難しいはず。アクセント問題も問1がやや難。Cの問題は問2は「消去法」を徹底しなければ難しい。


第2問 :変化なし:ただし会話の配点が従来の倍の各4点に

Aの文法問題は問3の permanent teeth 「永久歯」 は1989年の追試で出た a permanet job の類題。選択肢に forever という副詞があり、品詞識別が困難な学生には難しい。あとは問5はセンターで頻出の付帯状況の with。問11の have a close look at〜もやや難しいはず(試行テストの語句整序問題にあった)。

会話は、特に問3が難しい。be my guest. や,It is on me. の口語的な表現の知識がなければ「しんどい」問題かもしれない。

語句整序は問1の get around の処理がやや難しい。ただどの問題も「難しくてどうしようもない」というレベルの問題ではない。


第3問:大幅に変更

Aは、従来の therefore などを入れる問題が姿を消した。あるまとまりのある文を読ませて単語や熟語の推測をさせる問題。これからの単語集のあるべき姿を示しているような気がする。特に問1が難しい。この問題に対する有効な対策が現時点では思いつかないが、韓国のセンターに類題があったはずである。

Bも、従来の文整序がとうとう姿を消した。パラグラフを要約する力が必要な問題になった。全般的にやや難だと思われる。ここで時間を使ってしまった人が多いのではないだろうか?

Cも、従来のものとは若干違う。文の内容も評論文ではなく、軽いものになっている。解答番号の36のAのワナにかからなければ全問正解も可能だと思われる。


第4問:やや変更/配点も各7点が、各6点に変更。

ABの2つの問題に分かれたため、読解量がずいぶんと増えた気がする。Aのグラフの問題では問2のワナにかからなければ満点は十分に可能。

BはあきらかにTOEIC の形式を真似た問題。必要な情報だけを短時間で見つけなければならないので、ちょっと面倒である。これからはTOEIC形式の問題をやらさなければならないのかと思うとうんざりである。book = reserve などを用いる小賢しい問題。


第5問:若干変更

 ABの2つの問題に分かれたため、やはり読解量が増加した。Aは問1がやや難しい。言い換えに注意しないとワナにかかりそうである。

 Bの問題は実際に田平先生とゲームをやって遊んでみた。結構複雑なゲームである。これは問1も問2も難しいと思われる。


第6問:配点が変更Aが各5点になり、Bが各6点になった。Aは問5がやや難。Bでは選択肢のAの would がおかしいことに気がつけば間違わない。    


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